貴族を楽しむために
貴族といえば・・・?
チャスリーヌと貴族研究会を立ち上げると同時に、「組織に大事なのは理想である」と言う点で合致。
とにかく我々の浅はかな「貴族観」に基づいて様々な意見が出された。
それはもう、様々な。
・お茶をしばく
・庭で茶会をしたい
・言葉遣いをかえていきたい
・乗馬をしたい
・フェンシングをする
・トランプをする・・・etc
チャスリーヌ曰く、「紅茶飲みながらトランプをすればそれはもう貴族」とのこと。
(オリリーヌは真っ先にルーブル美術館所蔵の「ダイヤのエースを持ついかさま師」を連想…確かに貴族っていうのはトランプ遊びが好きなイメージ・・・)
出していくうちにお互いに気付く。
貴族って何だ?私にとっての貴族とは何なんだ!!?と。
しかし、すぐに貴族になれるわけではない。段階を踏んで’’貴族レベルをあげていく’’という志を同じくした。
貴族レベルをあげるには?
無知は無知なりに知恵をしぼる。貧民・平民たる我々の中にもきっと前世の貴族的エッセンスがまじっているに違いない。
「設定を大事にしたい」と研究会創立早々に、一貫した主張を貫き続けるチャスリーヌ。
チャスリーヌ:貴族の名を決めたい。かつては名家だったけれども、敵に陥れられて没落してしまった貴族…
オリリーヌ:!!!?
我が友ながら感服である。
ただただ豪華絢爛ではなく、少し儚げな没落貴族という設定。素晴らしい。
しかし、オリリーヌは自身の貴族観の中で、スキスキ要素がもう一つ足りなかったのだ。
それは、メイド
このジャパニーズに生を受けて早××年、独自に進化も遂げているが、ご主人様に仕えるメイドの恭しい姿勢への憧れが今世に引き継がれたに違いない。
※オリリーヌ人生の唯一の自慢、高校の文化祭でメイド服を着たら大評判だった。それぐらい似合う。めちゃくちゃ似合う。BBAとなった今でも似合うと思う。
オリリーヌ:わたくし、姫や女王じゃなくてお付きの人も良いな…
チャスリーヌ:わかりみッ!なりたい
(オリリーヌの咽び泣く声)
オリリーヌ:交代で姫とメイドやろう!
チャスリーヌ:メイドの日は姫のお衣装仕立てて、姫の日はメイドの仕立てたお衣装を着ると…?
オリリーヌ:姫同士、メイド同士で活動するのもよきね!!!
チャスリーヌ:もちろんメイド服着てお衣装を作る
天才かよ
女学校でメイド修行!!えっ?!お館様のメイドをわたくしが!!?的な!!?
チャスリーヌ:なおメイド服は持参しなくてはならないため、平民出身の私たちは自ら仕立てなくてはならず…
私はチャスリーヌへの感謝の気持ちがこみあげすぎてフローリングにその身を投げた。
よし、その設定からスタートしよう!!!
貴族レベルを上げるために、まずはメイド視点で活動することも追加された。
主に仕えること、お世話をすることできっと貴族とは何かに迫れる!!!
急がば回れ、神はこう言っているに違いない。
優雅なティータイムはきっとメイドの器量の良さに成り立っていると信じて我々はさらなる審議を重ねるのであった。